

友人からの依頼
10年来の友人から数ヶ月前に、お母様が施設で看取りに入ると言われたと連絡がありました。万が一の時はお願いするのでよろしくねと。人の命は尊く、そう言われても長く生きられる方もいらっしゃるし、そうでない方もいらっしゃいます。
お母様のご逝去
そして、お母様は96歳で眠るように旅立ちました。私はいつものように、連絡をいただきすぐに駆けつけて、故人がまだ少し温かい時にお顔に触れる事ができました。
家族葬の準備と実施
ご葬儀は、家族葬にして、大袈裟にはしないけど、きちんと見送ってあげたいと友人は言っておりましたので、お寺さんも呼び、祭壇もお母様らしい好きなピンクをメインに華やかで立派なものに致しました。
思い出コーナーの設置
思い出コーナーには、歯科医師であったお母様の表彰状や家族の写真を飾り、ご遺族の気持ちをひとつひとつカタチにしていきました。
喪主の挨拶
出棺の時のご挨拶を喪主である息子さんがされました。その時に話してくれた内容が「母の死亡診断書に老衰と記されていたのを見て、これは母の最後の勲章だと思いました」と。
死亡診断書の意味
私は、そうだ、病気ではなく老衰で亡くなられたお母様の死亡診断書は勲章なんだ!そう思ったら胸が熱くなりました。ご病気で亡くなられる方も事故で亡くなられる方も、皆、精一杯生きて人生を全うされたのだと私は常に思っております。その中でも96歳で老衰は大往生であり、立派な勲章なのだと、今でも友人のその言葉を思い出します。
ご葬儀の流れ
流した曲は「トロイメライ」そして出棺の時には若いゴスペルシンガーが歌う「川の流れのように」にしました。どちらも、「夢」という言葉が含まれております。「夢」を諦めずにこれからも生きて行きたいと息子さんは話してくれました。
ご遺族の想いをカタチにする
私は毎回、ご遺族の想いをカタチにすると自分に誓ってご葬儀をお受けしております。カタチにも色々な種類があり、目に見えるカタチもあり、ご葬儀まで何度もお話をして、想いを共有する事でその想いをカタチにする事もあります。
大切な人を亡くす悲しみを、いいお見送りをする事で、ご遺族が少しでも気持ちが癒えてくれたら、それは想いをカタチにできたのかなぁと思えます。これからも、もっと愛をもって、たくさんの人達のお見送りをしていこうと、また気持ちを新たに、ご依頼いただいたご縁のある方々の為にまだまだ精進していきたいと思います。
※横浜市戸塚斎場
【大和市でオーダーメイド葬儀をしているAiウェルエンディングストーリーでは、どんなご葬儀でもご依頼お受けしております】