ご相談の経緯
ご夫婦で住み慣れた京都を離れ、ご子息、ご息女様の住まれている関東に引っ越されて三ヶ月で旦那様お見送りする事になった奥様、病院にて、あまり長くないと告げられ、私共のところにご相談にいらしていただきました。
奥様は、今まで京都のお寺でのお葬式や斎場でのご葬儀に出席されていて、旦那様の時も立派にして差し上げたいとおっしゃっておりました。
旦那様の趣味と遺影の準備
関東でも関西でも、やり方に違いはあれど、お見送りするご家族や大切な人達の想いは同じであり、奥様はじめ息子様、娘様、皆さんとても温かいご家族でしたので、想いをたくさんお聞きして、それを叶える事でご安心いただくよう、何度も打合せをしました。
旦那様はフルマラソンを何度も完走している方で、ゼッケンは全部大切にしまってあるとの事。当日はそれを全部、綺麗に並べましょう。旦那様のお父様の勲章ですからねとお話しをして、当日はみごとに長いテーブルに歴史を並べました。
また、遺影の写真も走っている時のもので、少し微笑んでいる写真がいいねという事になり、木の緑や空を明るく調整して、とてもいい遺影になりました。動きのある、まるで走り出しそうなものに仕上がりました。
葬儀の準備と進行
京都の菩提寺は墓じまいをしていらしたので、こちらで同じ宗派のお寺様を手配させていただき、通夜•告別式を執り行いました。
祭壇と音楽のこだわり
祭壇の花には特にこだわって、洋花で色味も考えて、立派にしたいとのご希望に合わせ、華やかなものに仕上げました。奥様は「とても素敵ですね、思っていた通りの祭壇です」と言っていただき、私も嬉しい限りでした。
音楽にもこだわり、お父様の好きな歌をと、息子さんと前日まで色々と考えて、その好きな歌を全部オルゴールにしてみようと決めて、当日流しました。オルゴールの音が、ご家族様の悲しみを奏でているようでもあり、故人様が聴きながら微笑んでいるようでもあり、とても印象に残っております。終わってから、奥様からいただいたお手紙にも、オルゴールがとても心に残っていますと書いてくださっていました。
葬儀の感想と学び
今回は、関西と関東と風習は違えど、大切なご家族を亡くされた想いをカタチにする事は同じであり、それをきちんとひとつひとつ、何度も何度も話をする事で、風習ではなく、やはり想いなのだと私はまた学ばせていただきました。
私達は、ご家族皆様の想いをカタチにする事が仕事です。やり方ではなく、心なのだと、毎回思っておりますが、改めてまた心に染みました。
ここはこうしたい、立派にしたい、でもここはそんなにお金をかけなくてもいい。そのようなご葬儀が私共のオーダーメイドのご葬儀です。
慣れない土地に出てこられて、ご不安の中、「いいご葬儀になりました」と言っていただき、感謝です。
お客様との出会いもご縁だと思っております。全く知らない方でも、お会いしたら、知り合いです。知り合ったお客様の為に、これからもずっと手を抜く事なく、精一杯、想いをカタチにしていきたいと思います。
※横浜市北部斎場にて
【大和市でオーダーメイド葬儀をしているAiウェルエンディングストーリーでは、どんなご葬儀でもご依頼お受けしております】