
会社で大きな立場をになってこられたO様(お父様)のご葬儀、社長を引退して10年以上は経つ事もあり、ご葬儀はご家族だけでやろうと言う事になりました。
ご自宅にお帰りになりたかったのですが、玄関までに急な階段があり、お父様のご負担も考え、弊社でしっかりとお預かりしました。
ご家族皆様が、お父様、お祖父様を大好きだったのだろうと私が見ていてよくわかりました。
それでもご家族皆様がとにかく明るく、私が家の前に着くと、大きな声で笑っている声が聞こえてきました(笑)
夜中にお亡くなりなりましたが、翌日には家族みんなが集まって、ゲラゲラ笑いながらのお打ち合わせになりました。
お父様のお話を聞くと、割と無口だったと。
これだけご家族がみんなで話していれば、お父様、静かになるしかないですね、と話して笑いました。
初めは、本当の家族だけでやるとおっしゃっておりましたが、連絡をすると高齢の親戚様も皆さん参列したいと…
ご家族は気を使うので大変になりますが、お父様はたくさん集まってくれる事、とても喜んでいるように感じました。
菩提寺からご住職がいらしてくださり、通夜、告別式としっかりとお式をしました。
特にこだわりもなく、贅沢ではなくて良い、葬儀の事はわからないから、佐藤さんにお任せするわ。とお任せいただきましたが、音楽はお父様は特に好きなものもないとの事で、お兄様と一緒にお兄様の好きな曲を作りました。
お孫さん達は、お祖父様が好きだったあんぱんを買ってきてくれたり、愛に溢れるものばかりでした。
通夜振る舞いでは、皆さんにぎやかで、お父様は一緒にお写真で参加されて、まるで笑っているようでした。
昨今はコロナ禍の風習が、当たり前のようになっており、食事もせず一日葬が多いですが、O様のように、しっかりと通夜振る舞いをして、翌日は精進落としをされて、献杯をする。
そんな光景が、とても新鮮で、久しぶりに集まられた親戚は、皆さん高齢でしたが、皆様が会えたことを喜んでいらして、きっとお父様が皆さんを呼んだようの感じました。
お花をたくさん飾っての祭壇と、棺にはたくさんのお花、特に奥様も好きな胡蝶蘭でいっぱいにして差し上げました。
お父様には10万円以上の価値のあるウイスキーを開ける事なく逝ってしまったとの事で開けて差し上げ、みんなで口に含ませてさしあげました。
美味しいウイスキーだったと思います。
今回のご葬儀は、まさに、笑顔で見送るお式になりました。
もちろんたくさん泣いて笑顔なんてでない、そんなご葬儀も温かくていい葬儀です。
どんな形にせよ、遺族が、いいご葬儀になったねと、故人を、ずっと忘れないような、小さな思い出でもいいので、作りたいと私は日々思っております。
O様の様に、みんなで笑顔でお見送りできたら亡くなられたお父様も笑って旅立てるだろうなぁとそんな事を思いながら、皆様の心に残りお父様は永遠に皆様の心の中にいらっしゃる。
そんな事を考えながら帰路についた私です。
※横浜市戸塚斎場にて
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