「お母さんが危険な状況なんです」とご相談にいらしていただいたのが3年前でした。
それからお母さんは回復なされて、先日旅立たれました。
ご相談にいらしていただいた、娘様からご逝去の連絡をいただき、飛んで駆けつけました。
ご葬儀は、身内だけであたたかくお見送りしたい、ピンクが大好きだったので、祭壇のお花も、遺影の写真の背景もピンクにして、ピンクに囲まれて、お母様は優しく微笑んでいるようでした。
特に好きな音楽もなかったし、、、
そんな時、私は故人を思い浮かべながら、ずーっも色んな音楽をかけて、ひたすら聴いて、きっとこんな感じだ!と思えるものを当日流すようにしております。
そして、思い出をお聞きしながら、大袈裟ではなく小さいほんの気持ちだけでいいから、皆さんに届くようにと、お見送り当日まで考えるのです。
K様の場合、一度危険な状況から、元気になられ少しでも長くご家族と一緒にいることができました。
だから、やっぱり「お母さんありがとう」の気持ちのこもったご葬儀にしようと思いました。
毎回、私は、故人様に「ありがとうございます」とお会いした時にご挨拶致します。
生きてきてくれてありがとう。
これは皆様同じですが、とても大切なお別れの言葉だと思っています。
ご家族様からは、「身内だけで、心温まるお見送りができて本当に良かった」と言っていただき、私は感謝の気持ちでいっぱいです。
ご葬儀は斎場にて、菩提寺のご住職にいらしていただき、立派なお見送りになりました。
弊社はオーダーメイドのご葬儀にこだわっております。
それは、お金をかけてしっかりやるべきところと、必要ないものと、ご遺族様によって、全然違うからです。パッチプランだといらないものも入っていたりします。
いらないものは、無くして、必要なものやこだわりたいところに、明瞭な価格設定をする事で、安心していただけるからです。
K様のように、ここにこだわりたいというものが特にない場合、どうしたら故人様が喜んでくれるかを考え、金額も抑えていいものをつくりたい。私共はいつも、そんな想いを込めてお受け致しております。

大和斎場にて