自作?購入?エンディングノート(終活ノート)の作り方・書き方を詳しく紹介します!

「終活の一環としてエンディングノートを作成しようと思っているけれど、作り方がわからない…」
「エンディングノートって自作できるの?」

そんな悩みを抱いている方のために、エンディングノートの基本的な作り方を紹介していきます。主な作成方法から具体的な記載例、作成時の注意点まで、エンディングノートを書き始める前に知っておきたいことをまとめてあるので、ぜひお役立てください。

終活で考えておくべき3つのこと

エンディングノートとは、自分の身に何かが起きた際に家族が困らないよう、終末期および死後の諸手続きに必要な情報やメッセージを書き残しておくものです。終活の一環として作成されるケースが多いことから、「終活ノート」とも呼ばれています。

※終活について詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ

>終活はいつから始めるのがベスト?タイミングや基本的なやり方について解説
>終活でやることって何?項目別のチェックリストで確認してみよう!

では、エンディングノートを作成することでどのようなメリットが得られるのでしょうか。
次項で詳しく確認していきましょう。

エンディングノートを作成する3つのメリット

エンディングノートを作成する主なメリットとして、次の3つが挙げられます。

  • 1.自分の意思を伝えられる
  • 2.備忘録として活用できる
  • 3.人生を見直すことができる

上から順に見ていきましょう。

1.自分の意思を伝えられる

最大のメリットは、事故や病気などで重篤な状態に陥ったり、そのまま亡くなったりして意思表示ができなくなってしまっても、大切な人たちへ自分の思いを伝えられる点です。

特に、延命措置を希望するかどうか、臓器提供を認めるかどうか、といった医療方針は、本人の意思が不明な場合、家族が苦渋の決断を迫られることになります。エンディングノートに自分の考えを明記しておけば、家族はその意思に基づいて判断できるようになるため、彼らの精神的な負担を少なからず和らげることができるでしょう。

2.備忘録として活用できる

エンディングノートには、銀行の口座番号やクレジットカード番号、友人・知人・かかりつけ医の連絡先など自分に関するあらゆる情報を1冊にまとめることができます。フリースペースが充実しているものも多く、覚えておきたいことをサッとメモに残すことができるので、自分自身の備忘録として日常的に活用することも可能です。

3.人生を見直すことができる

エンディングノートを書くことは、これからの人生を見直すきっかけにもなります。今まで自分がどのような人生を歩んできたのかをじっくり振り返ることで、まだ成し遂げられていないことやこれから挑戦してみたいことなどが明確になるため、今後の人生をより前向きに自分らしく過ごせるようになります。例えば、新しい趣味を始めてみたり、訪れてみたかった観光地へ足を運んでみたり。積極的に行動に移すことができれば、今後の人生をより有意義なものにすることができるでしょう。

エンディングノートの主な作り方

では早速、エンディングノートの作り方を紹介していきます。とはいえ、エンディングノートには決まったルールがないため、書式や内容は自由に決めてしまって問題ありません。

ただ、それだけ言われても具体的にどのような手段があるのか、見当がつかない人もいるでしょう。

そこで本項では、代表的な3つの作成方法を紹介していきます。

  • ・手書き
  • ・パソコン
  • ・モバイルアプリ

それぞれの特徴を簡単に見ていきましょう。

手書き

手書きで作成する場合は、市販のエンディングノートを活用するか、大学ノートやルーズリーフなどを使ってオリジナルのエンディングノートを自作するか、どちらかの手段を選ぶことになります。

まず市販のエンディングノートを活用する場合。こちらの場合は、一般的に必要とされている項目がほぼ網羅されているため、重要な情報を書き漏れる心配がありません。あらかじめ内容が決まっており、項目ごとに空欄を埋めていけば完成する仕組みになっているので、誰でも簡単に書き進めることができるでしょう。

また市販物は視認性が高く、一見してエンディングノートだと認識できるデザインになっているのも魅力の1つ。せっかく作成しても、見つけてもらえなければ意味がないため、この視認性の高さは市販物を選ぶ大きなメリットといえるでしょう。

次にエンディングノートを自作する場合ですが、こちらの最大の魅力は、自由度が高い点にあります。形式やデザイン、項目など、1からすべて自分で決められるため、世界に1冊しかないオリジナルのエンディングノートを作成することが可能です。思い出の写真を貼ったり、得意な絵を描いたり…と、自分の好きなようにアレンジできるので、愛着の湧く1冊に仕上げられるでしょう。

ただし、エンディングノートは自分だけでなく、第三者も目を通すことになるので、彼らにもわかりやすいよう、ページ構成やデザインには気を配る必要があります。情報があちこちに点在してしまったり、一目でエンディングノートだと判別できなかったりすると、家族を困らせてしまう可能性があるため、自分の理想だけを詰め込むのではなく、他者が見てもわかりやすいものになるよう意識しながら作成しましょう。

パソコン

人によって向き不向きはありますが、手書きよりもパソコン操作に慣れている人は、オンラインで作成したほうがスムーズかもしれません。「Microsoft Word」や「Microsoft Excel」などのオフィスソフトを使って自作したり、インターネット上で販売もしくは無料配布されているデジタルエンディングノートを活用したり。パソコンで作成するといっても複数の方法が考えられるため、自身のパソコンスキルや各ツールの特徴などを考慮して、使いやすそうな手段を選んでみてください。

なお、パソコンで作成する場合は、停電や落雷など予期せぬトラブルによりデータが破損してしまう可能性があるため、念のため印刷して紙の状態で手元に保管しておくと安心です。

モバイルアプリ

スマートフォンやタブレットなどの操作が得意であれば、モバイルアプリを利用するのも1つの手です。市販のエンディングノートと同じようにあらかじめ項目が用意されているので、必要な情報を漏れなく記録できますし、完全無料で利用できるものが多いので、コストを気にすることなく気軽に始めることができます。健康管理機能や頭脳トレーニング機能など、モバイルアプリならではの機能を搭載した製品もあるので、楽しみながら書き進められるでしょう。

ただし、モバイルアプリは、端末が故障してデータが消えてしまったり、サービスが終了してアプリ自体を使えなくなってしまったり…と、さまざまな理由により突然データを閲覧できなくなってしまう恐れがあるため要注意。「利便性が高い」というメリットがある一方で、「データの喪失リスクが高い」というデメリットもあるので、定期的にバックアップを取るなどして、データが消失してしまっても復元できるような対策を講じておきましょう。

必ず記載すべき項目とは?エンディングノートの基本的な書き方

ここからは、エンディングノートに書いておきたい具体的な項目を紹介していきます。自作する場合はもちろん、既存のエンディングノートを活用する場合も、以下の項目が設けられているかどうか、確認してみてください。

  • ・自分自身に関すること
  • ・財産に関すること
  • ・相続に関すること
  • ・医療・介護に関すること
  • ・葬儀・お墓に関すること
  • ・ペットに関すること
  • ・関係者の連絡先
  • ・大切な人たちへのメッセージ

では、上から順に解説していきます。

自分自身に関すること

<記載例>

  • ・氏名
  • ・生年月日
  • ・血液型
  • ・現住所
  • ・本籍地
  • ・経歴(学歴・職歴)
  • ・資格
  • ・趣味
  • ・特技
  • ・家族構成
  • ・自分史 など

まずは、自分の氏名や生年月日、本籍地などの基本情報をまとめておきましょう。常に行動をともにする家族であったとしても、個人情報をすべて把握しているとは限りません。年金受給停止手続きや国民健康保険の脱退手続きなど、自分の終末期や死後、家族が本人に代わって行うさまざまな手続きに必要な情報でもあるので、正確な情報を記載するようにしましょう。

財産に関すること

<記載例>

  • ・預貯金
  • ・有価証券
  • ・不動産
  • ・年金
  • ・保険
  • ・負債 など

預貯金や有価証券、不動産など、資産に関する情報も詳しく明記しておきましょう。例えば、預貯金について記載すべき内容としては、「金融機関名」「支店名」「預貯金の種類」「口座番号」「口座名義」「口座の種類」「連絡先」「通帳・印鑑の保管場所」などが挙げられます。このような情報は家族でも把握しきれていないケースが多いため、どこにどれくらいの財産があるのかをもれなく記載しておきましょう。

なお、その際に、ローンや借金といったマイナスの財産を書くことも忘れてはいけません。エンディングノートに記録するのは気が進まないかもしれませんが、負債も相続の対象として扱われるため、後々大きなトラブルに発展しないよう、正直に書いておきましょう。

また、併せて支払い関連の情報もまとめておくと安心です。例えば、公共料金やサブスクリプションサービスなど、継続的に支払いが発生するものは、余計な費用が発生しないよう早めに対応する必要があります。そのため、引き落とし口座やログイン情報、解約手順など、詳細な情報とともにまとめて書き出しておきましょう。

ただし、いずれの場合も、暗証番号やパスワードを記載するのはおすすめできません。すべての情報を記入してしまうと、万が一、紛失したり盗難の被害にあったりしたときに不正利用されてしまう危険性があるため、重要情報に限っては別の場所に保管するなど、厳重に管理するようにしましょう。

相続に関すること

<記載例>

  • ・遺言書の有無
  • ・遺言書の種類
  • ・遺言書の保管場所 など

遺言書を作成する場合は、その所在をエンディングノートに記載しておきましょう。後ほど詳しく説明しますが、エンディングノートは遺言書の代わりとして扱うことができないため、遺産相続について何かしらの希望がある場合は、法的な効力を持つ遺言書を別途作成する必要があります。

また、仮にエンディングノートと遺言書、それぞれに相続の内容を記載した場合、内容に齟齬があるといらぬトラブルを生んでしまう恐れがあるため、エンディングノートでも相続について触れる場合は、遺言書と食い違いが生じないよう細心の注意を払いましょう。

医療・介護に関すること

<記載例>

  • ・アレルギー
  • ・持病
  • ・常備薬
  • ・病名告知の有無
  • ・延命治療の有無
  • ・臓器提供の可否
  • ・かかりつけ医の連絡先
  • ・希望する介護施設
  • ・介護費用の捻出方法 など

年齢を重ねて判断力が低下してしまったり、病状が悪化して危篤状態に陥ってしまったり…と、自分では意思表示ができないときに家族を思い悩ませることがないよう、元気なうちに医療や介護の方針についてもエンディングノートに記しておきましょう。

ただ、医療や介護については家族と意見が異なるケースも少なくありません。そのため、1人ですべて決めようとせず、家族とも相談しながら方針を決めてみてはいかがでしょうか。

葬儀・お墓に関すること

<記載例>

  • ・希望する葬儀社
  • ・葬儀の様式
  • ・葬儀の予算
  • ・菩提寺の宗派や連絡先
  • ・参列者の範囲
  • ・遺影の有無
  • ・お墓の有無
  • ・埋葬方法 など

現在は葬儀の形式や供養方法が多岐にわたるため、死後の希望がエンディングノートに記載されていると、家族にかかる負担がさらに軽減されます。もし、家族や親族以外に葬儀に呼びたい人がいれば、その方たちの連絡先も控えておくとよいでしょう。

ペットに関すること

<記載例>

  • ・名前
  • ・生年月日
  • ・年齢
  • ・種類
  • ・好物
  • ・病歴
  • ・手術の有無
  • ・かかりつけ医の連絡先 など

ペットと一緒に暮らしている場合は、残されるペットの引き取り先も事前に決めておかなければなりません。また、併せてペットの名前や年齢、好物などもエンディングノートに記載しておき、自分の死後、ペットを引き取る方が大きな戸惑いなくお世話を引き継ぐことができるよう準備を整えておきましょう。

関係者の連絡先

<記載例>

  • ・家族や親族の連絡先
  • ・友人や知人の連絡先

自分の身に何かが起こったときは家族が危篤や訃報の連絡をすることになるため、彼らがスムーズに動けるようエンディングノートに関係者の連絡先も控えておきましょう。

また、危篤状態に陥った際に連絡してほしい人や葬儀に参列してもらいたい人がいる場合は、その希望も書いておくと安心です。

大切な人たちへのメッセージ

エンディングノートは、感謝の気持ちや懐かしい思い出など、普段は照れくさくて言えないようなことを相手に伝えられるチャンスです。文字だけでなく、写真を貼ってアレンジすることもできるので、ぜひ大切な人の顔を思い浮かべながら自分の気持ちを綴ってみてください。

エンディングノートをスムーズに書くためのポイント3つ

続いて、エンディングノートをスムーズに書き進めるためのコツを3つ紹介します。

  • ・書きやすい項目から手をつける
  • ・今の気持ちをとりあえず書いてみる
  • ・家族と一緒に書き進める

それぞれ詳しく見ていきましょう。

書きやすい項目から手をつける

エンディングノートは、無理に冒頭から書く必要はありません。人によって書きやすい項目と書きにくい項目があり、最初からすべて埋めようと意気込んでしまうと、途中で筆が止まってしまう可能性があるため、書けそうなところから順番に埋めていきましょう。

今の気持ちをとりあえず書いてみる

何を書こうか悩んでしまったときは、とりあえず今の気持ちを書いてみてください。

エンディングノートは何度でも加筆・修正することができるので、最初から完璧にしようとせず、気楽に書き進めてしまって問題ありません。後になって心情が変わったら、その時に書き直せばよいので、まずは今の思いを書き出してみましょう。

家族と一緒に書き進める

エンディングノートは、最終的に家族の手に渡るものです。

そのため、もし可能であれば、家族と一緒に書き進めてみてください。自分の死に関する話題を出すのは少し気が引けるかもしれませんが、あらかじめ内容を把握していた場合とそうでない場合では、いざというときの対応のしやすさが全く違います。
生前から親子で一緒にエンディングノートを作成していれば、文字だけでは伝えきれないような細かいニュアンスまで伝えられますし、いざ「そのとき」が訪れた際に、遺された家族もスムーズに対応できるようになるので、お互いにメリットが大きいはずです。親子のコミュニケーションを深めるきっかけにもなるので、ぜひ大切な人たちと一緒に取り組んでみてください。

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