「自分らしく生きて自分らしい最期を」
葬祭プロデューサーのAiです。
先日、親友Kさんのお母様が旅立ちました。
親友Kさんは介護休暇を取り、お母様の側に付き添い、寄り添い
そして最期を看取りました。
お母様は娘の事もわかっていない様子。
そう、様子は。。。生きている者には、そう見えますが、絶対にわかっていると思うのです。
段々と心臓の動きがゆっくりになってきて
側で手を握りお母様の名前を呼ぶ娘の声を聴きながら
お母様の目には最期の力をふりしぼるかの様に、一粒の涙がほほにスーッと流れ
息を引き取りました。
「ありがとう」
その涙は、そう聞こえました。
段々と最期が近づいていく様子を、しっかりと受け止め最期を看取った親友Kさんの
勇気ある姿を私は目の前で見ながら
ただそこにいる事しかできませんでした。
お母様は、本当に幸せでしたね。
四十九日が過ぎ、お骨は、少しだけはお墓に(旦那様と一緒のお墓)
残りは大好きな海に撒いて欲しいというご希望通り
私たちは、海洋散骨のクルーザーにて海に出ました。
鎌倉に住み、江ノ島には深い思い出があるということで
江ノ島の沖を旅立ちの場所に選びました。
海に入っていくお母様は、気持ちよく泳いでいるようでした。
お母様は昔の写真からも、お洒落でモデルのような人だったので
自由な海がよく似合うなぁなんて、親友Kも私も同じ事を思いながら見送りました。
私達の仕事は、葬祭プロデュースです。
お亡くなりになられた方をお見送りすることです。
今回は、親友のお母様のお陰で、人の命の計り知れない力強さを改めて実感すると共に
見送る側の心に寄り添うことができるこの仕事のありがたさを、深く教えてもらいました。
心からありがとうございます。
親友Kさんに、敬意を表して、投稿させていただきます。
Kさんの許可を得て投稿させていただきました。